2007年 12月 29日
過敏性腸症候群 |
30代の男性です。
疲れると咳が出てなかなか止まらないという症状に加えて、
過敏性腸症候群と思われるご様子で、朝お腹を下しやすく朝食が取れないそうです。
お仕事はIT関係です。
過敏性腸症候群の原因は色々考えられるのですがやはり自律神経のバランスが
崩れているのが大きな要因ではあると思います。
小腸の上部の蠕動運動は迷走神経が促進的に交感神経が抑制的に支配をしています。
小腸の下部は脊髄副交感神経が促進的に支配をしています。
又大腸の前半部(上行結腸、横行結腸)は迷走神経が促進的に、交感神経が抑制的に
支配をしています。
大腸の後半部(下行結腸、S字状結腸、直腸)は仙部副交感神経が促進的に、交感神経が
抑制的に支配をしています。
ですから当然それらの神経の出所である胸椎下部から腰椎、仙椎にかけての
調整が大事になってきます。
また腸と脳の関係は深くストレスも大きな影響を与えると言われていますし、
自律神経全体を統括する脳下垂体との関係や内分泌系のことも考慮に入れなければ
ならないでしょう。
そして東洋医学的に解釈すると、肺と大腸は五行説の同じ金(きん)に属して
臓腑(陰陽)の関係でもとても緊密な間柄と考えられているので、
咳が止まらないという呼吸器の症状もつながって見えてきます。
一つの体の中で起こっている様々な症状がまとまった一つのストーリーとして見えてくると
どうそこから立ち直っていくのかが考えられてきますよね、
さて、この方の場合学生時代サッカーをしていたそうで案外その時のからだの癖、
流れが残っていました。左足が軸足で両膝下にひねりがはいっていています。
鞄は右肩でかけることが多いそうで前に巻き込んで右の下頸椎が緊張して、
上部頸椎は左が緊張しています。
このような捻りというのはどなたにもはいっている方向性で
動きの調整で効果が出やすいので、ご自分で行うセルフケアに
以下のメニューを加えておくと重宝しますよ。
カエル足(うつ伏せ)
1,顔は向けやすい方に向けてもいいのですが、おでこに両手の甲を重ねて
真下を向くのも良いでしょう。
2,どちらかの膝を曲げて胸の方に引き上げるのですが、よほど無理がないのであれば
この方の場合は右足を引き上げてください。
膝と股関節を結んだ線の延長線が刺激の届きやすい背中や腰の目安と思ってください。
3,引き上げた膝の角度が決まったら膝の内側をベッドに押しつけます。
そうすると、ご自分が出した力がからだに反映して効果が出やすいです。
この操法はカタチは単純ですが、工夫次第で色々応用がきいて、効果がとても
出やすいのでセルフケアにとってもお勧めですよ!
画像が治療室のHPに出ているので参考にしてくださいね。
ひとりで操体法 うつ伏せ http://www.k-sotai.com/hitori04.html
自律神経症状の調整というのは生活習慣を工夫したりと時間がかかるものですが
ご自分のからだとちゃんと向き合っていくチャンスと思ってみていってあげてください。
当治療室もお手伝いが出来たらと思っています。
*参考にしてくださいね*
ブログ『食、息、動、想』http://ksotai02.exblog.jp/
川名操体治療室HP http://www.k-sotai.com/
川名操体治療室
〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-5-15 ストークメイジュ504
tel/fax 03-3408-7620
URL http://www.k-sotai.com/
mail info@k-sotai.com
疲れると咳が出てなかなか止まらないという症状に加えて、
過敏性腸症候群と思われるご様子で、朝お腹を下しやすく朝食が取れないそうです。
お仕事はIT関係です。
過敏性腸症候群の原因は色々考えられるのですがやはり自律神経のバランスが
崩れているのが大きな要因ではあると思います。
小腸の上部の蠕動運動は迷走神経が促進的に交感神経が抑制的に支配をしています。
小腸の下部は脊髄副交感神経が促進的に支配をしています。
又大腸の前半部(上行結腸、横行結腸)は迷走神経が促進的に、交感神経が抑制的に
支配をしています。
大腸の後半部(下行結腸、S字状結腸、直腸)は仙部副交感神経が促進的に、交感神経が
抑制的に支配をしています。
ですから当然それらの神経の出所である胸椎下部から腰椎、仙椎にかけての
調整が大事になってきます。
また腸と脳の関係は深くストレスも大きな影響を与えると言われていますし、
自律神経全体を統括する脳下垂体との関係や内分泌系のことも考慮に入れなければ
ならないでしょう。
そして東洋医学的に解釈すると、肺と大腸は五行説の同じ金(きん)に属して
臓腑(陰陽)の関係でもとても緊密な間柄と考えられているので、
咳が止まらないという呼吸器の症状もつながって見えてきます。
一つの体の中で起こっている様々な症状がまとまった一つのストーリーとして見えてくると
どうそこから立ち直っていくのかが考えられてきますよね、
さて、この方の場合学生時代サッカーをしていたそうで案外その時のからだの癖、
流れが残っていました。左足が軸足で両膝下にひねりがはいっていています。
鞄は右肩でかけることが多いそうで前に巻き込んで右の下頸椎が緊張して、
上部頸椎は左が緊張しています。
このような捻りというのはどなたにもはいっている方向性で
動きの調整で効果が出やすいので、ご自分で行うセルフケアに
以下のメニューを加えておくと重宝しますよ。
カエル足(うつ伏せ)
1,顔は向けやすい方に向けてもいいのですが、おでこに両手の甲を重ねて
真下を向くのも良いでしょう。
2,どちらかの膝を曲げて胸の方に引き上げるのですが、よほど無理がないのであれば
この方の場合は右足を引き上げてください。
膝と股関節を結んだ線の延長線が刺激の届きやすい背中や腰の目安と思ってください。
3,引き上げた膝の角度が決まったら膝の内側をベッドに押しつけます。
そうすると、ご自分が出した力がからだに反映して効果が出やすいです。
この操法はカタチは単純ですが、工夫次第で色々応用がきいて、効果がとても
出やすいのでセルフケアにとってもお勧めですよ!
画像が治療室のHPに出ているので参考にしてくださいね。
ひとりで操体法 うつ伏せ http://www.k-sotai.com/hitori04.html
自律神経症状の調整というのは生活習慣を工夫したりと時間がかかるものですが
ご自分のからだとちゃんと向き合っていくチャンスと思ってみていってあげてください。
当治療室もお手伝いが出来たらと思っています。
*参考にしてくださいね*
ブログ『食、息、動、想』http://ksotai02.exblog.jp/
川名操体治療室HP http://www.k-sotai.com/
川名操体治療室
〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-5-15 ストークメイジュ504
tel/fax 03-3408-7620
URL http://www.k-sotai.com/
mail info@k-sotai.com
by kei-sotai
| 2007-12-29 21:06
| 過敏性腸症候群